まず社内SEやユーザー系IT企業の仕事内容を紹介する前に、私が今までどのような仕事をしてきたのかをご紹介したいと思います。
なぜ紹介が必要なのか?
それはITエンジニアとひとことで言っても、担当してきた領域によって見ている景色が全く違ってしまうからです。
つまりアプリ系のITエンジニアを目指している人は、今後、私と似たような経験をするかもしれませんが、インフラ系のITエンジニアを目指している人は、アプリ系のエンジニアからどう見られているのか、を知る程度にしか参考にならないかもしれません。
ITエンジニアにはたくさんの職種があります。そもそもITエンジニアという言葉が総称として適切なのかと不安になるくらい、本当にたくさんの職種があります。
2,30年前のホストコンピューター全盛の時代には、ITエンジニア(当時はそのような呼称はなかった)というと、プログラマー(PG)、システムエンジニア(SE)、システムアナリスト(SA)の3種類しかありませんでした。みんなPGからはじめてSEになって、SAを目指すというのが、ただ一つのキャリアアッププランでした。
それがふと気づくとシステムが複雑になって運用担当者にも高度がスキルが必要となり、技術の進歩や仮想化等が進んで、メーカーが担当していたインフラ領域をITエンジニアが担当できるようになったり、プロジェクトの難易度が上がってプロジェクトマネージャーが注目されるようになったり、インフラが仮想化され、アプリケーションもFramework等で階層化されたりして、アーキテクトが注目されるようになったり、最近だとIoTとかAIとか、もう本当にITエンジニアと一括りにして良いのかと思うくらい、仕事内容が多様化してきました。
所属している会社が変わるよりも、この職種が変わる方がインパクトがあり、見ている景色がまったく変わってしまいます。
そのなわけで、独断と偏見でITエンジニアを以下のように分類してみました。
①スキル領域
①−1 アプリケーション系
①−2 インフラ系
①−3 運用系
②会社による違い
②−1 事業会社のIT部門(社内SE)
②−2 ユーザー系IT企業
②−3 Sier
③仕事の役割
③−1 システム企画
③−2 システム開発
③−3 運用保守
超ざっくり分類すると、上記の9種類に分類されます。
私は今まで①−1、②−2、③−2で仕事をしてきて(つまりユーザー系のIT企業でアプリケーションのシステム構築を中心に仕事をしてきた)、①−1、②−1、③−1を目指すため(巷で楽だと噂される社内SEになるため)、転職をしました。
次回は①について、詳しくご紹介していきたいと思います。