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社内SEは本当に楽なのか?ユーザー系IT企業とSierとの違いは?これからIT企業への就職や転職を考えている人むけに、ユーザー系IT企業から社内SEに40代で転職した筆者がITエンジニアの仕事内容やプロジェクト管理のノウハウ等をご紹介。

プロジェクト計画書の書き方:工程管理基準と会議体計画

プロジェクト計画書の書き方の説明です。

第六回は、工程管理基準と会議体計画の説明です。

1.工程管理基準

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、その工程の開始基準と完了基準を定めます。

例えば要件定義工程の完了基準を満たせなければ、要件定義工程を終えることができません。また基本設計工程の開始基準を満たせなければ、基本設計工程を開始することができません。

開始基準と完了基準をどのように定めるかにもよりますが、要件定義工程の開始基準を満たしていなくて、基本設計工程の開始基準を満たしているような場合には、要件定義工程と基本設計工程を並行で進めることになります。

ほとんどの場合には、問題を先送りして、強引に完了基準を満たしたかのようにしてしまうものですが、一定の基準を設けることは、それなりに意味のあることかと思います。

工程完了の報告は、この基準をもとに行います。

2.会議体計画

プロジェクトでは様々な会議を行います。それらを予め計画することで、参加者の予定を確保しておきます。特にプロジェクトメンバー以外のステークホルダー(上司など)に、どのようなタイミングでプロジェクトに関わるのかを認識してもらいます。

プロジェクトの会議体は主に以下のものがあります。

・キックオフ

・進捗会議

・レビュー会議

・変更管理委員会

・工程完了判定会議

・リリース判定会議

それぞれの会議の日程、主催者、出席者、開催場所、主要議題、承認事項、承認者などをまとめます。

【振り返り】

今回はプロジェクト計画書に記載する工程管理基準と会議対計画の説明でした。次回はプロジェクト管理ルールの説明です。

①プロジェクト概要(目的、背景、範囲、特徴、前提・制約事項等)
②開発方針(開発手法、技術、テスト環境、パッケージのカスタマイズ方針等)
③マスタースケジュールと工程定義
④プロジェクト体制と役割分担
⑤工程管理基準と会議体計画
⑥プロジェクト管理ルール