はじめての自分の部屋は、中学1年生でした。
それまで家族5人で二間の借家住まいでしたが、二階建ての家を建て、小学校卒業と同時に引っ越しをしました。
自分の部屋を持てたこともうれしかったし、フローリングの洋室もおしゃれな感じがして、自分の部屋の絨毯やブラインドを嬉々として選んでいました。
ずいぶん長くその部屋で過ごした気がしましたが、振り返ってみると、就職してすぐに家を出たので、その部屋で過ごしたのは10年ほど。
とにかく家を出たくて仕方がなかったので、自分の部屋を名残惜しむこともなく、写真も一枚も残っていません。
実家に帰って、物置と化した自分の部屋の末路を見ると、写真くらい撮っておけば良かったと、ちょっと寂しくなります。