はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
10歳離れた妹が生まれた日、弟が車にはねられました。
父と3つ下の弟と3人で、生まれた妹を病院に見に行った帰り、なぜ弟が道路に飛び出したのかは覚えてませんが、目の前で車にぶつかり弟の身体が宙を舞いました。
幸い弟は入院することもなく、母には転んで怪我をしたと嘘をつける程度で済んだのですが、頭を打っていたようで、その後、数年間は急な吐き気に襲われたり後遺症に苦しんでいました。
私と弟は歳が近かったこともあり、あまり仲が良くないのですが、それでも弟が新婚旅行のお土産で買ってきてくれたTシャツは、20年たった今でも長持ちするように、毎年1回だけ着続けています。