非機能要件の中のシステム環境の説明です。
システムを構築するにあたって、前提となる環境の条件です。
主に構築する環境に対しての要件と、構築するシステムで利用する環境の条件とに分かれます。
1.クライアント環境
クライアントPCのスペックを提示し、そのクライアントPCで稼働することを要件とします。
OSやブラウザーは古い場合もあるので、バージョンを明記して保守要件としても保守の対象であることを明記します。
また外字の有無は非常に重要です。外字を扱っていて、サーバー側でPDFを作成したりする場合には、サーバー側にも外字フォントのインストールが必要になってきます。
PC以外にモバイルを利用する場合には、モバイルのスペックも同様に記載します。
2.サーバー環境
サーバーを発注者側で用意する場合には、サーバーのスペック等を明記します。サーバー台数、CPU、メモリー、DISK容量。またオンプレ上に構築するのか、クラウド上に構築するのか、本番環境の他にDR環境やステージング環境、検証環境、開発環境といったものがある場合には、それらごとにスペックを明記します。
またOSや発注者側で用意するミドルウェアがあれば、それらも明記します。
Webサーバーを冗長化する場合にはロードバランサー、メール送信する場合にはMTAサーバー、バッチ処理がある場合にはJOBスケジューラ、他にもNTPサーバー、DNSサーバー、監視ツール(JP1等)といったものをどちらで用意するのかも明確にします。
ネットワークについても、例えば自宅からリモートで保守できるように専用線を敷設するなどの特筆すべき要件があれば、それも明記します。
【振り返り】
今回はシステム環境の説明でした。
非機能要件の紹介は以上となります。
①可用性
②性能
③拡張性
④運用保守
⑤移行
⑥セキュリティ
⑦ユーザービリティ/アクセシビリティ
⑧システム環境